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概要 |
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イチョウは2億年以上も前から地球に存在する植物で、日本では街路樹やギンナンなど、私達の身近なものです。
このイチョウ葉に含まれる物質は、脳機能障害の改善薬として約25年ほど前からヨーロッパ諸国で関心を持たれていました。この物質はフラボノイドという、植物に多く含まれる成分の一つなのですが、他の植物由来のものとは異なった珍しい構造をしており、これはイチョウ、イチイ、カヤからしか見つかっていません。これは軽度のアルツハイマー症に効果があるということで、市場となっているヨーロッパではイチョウ葉の一部を日本から輸入しています。
イチョウ葉抽出物の研究が進められていくうちに、他にも有用な物質があることが解ってきました。これはテルペンラクトン類といって、血管中の血栓生成を抑制し、血流をよくする働きがあります。
このようにイチョウ葉は、現代病を予防するすばらしいハーブとして世界で注目を浴びているのです。
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有効成分 |
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- フラボノイド類:ケルセチン配糖体、ケムフェロール配糖体、イソラムチネン配糖体
【生理的効果】
動脈硬化などの血管中の障害部分に働き、血管を緩やかに拡張することで血液の流れをスムーズにし、血圧を正常値に戻します。特に脳の末梢血管に効果があり、脳梗塞や痴呆症予防に有効といわれています。
また、活性酸素(フリーラジカル)をコントロールし、ガンの発生・進行を防ぎます。
- テルペンラクトン類:ギンゴラロイドA・B・C・J、ビロバライド
【生理的効果】
出血時、血液を固めて止める成分を血小板といい、この働きを促進するものを血小板活性化因子(PAF)といいます。しかし体のバランスが何らかの形で狂ったとき、PAFが増加して血管内で血小板凝集や血栓が生じ、動脈硬化などの異常が起こります。このテルペンラクトン類はこのPAFの活性を抑え、血液の流れをよくします。その結果、動脈硬化の予防や、冷え症の改善などが見られます。
また、このPAFは喘息、アトピーなどアレルギーの原因の一つです。テルンペラクトン類はアレルギーの諸症状を緩和するという報告もあります。
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製法 |
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原料 イチョウ葉
イチョウ葉を乾燥し、エタノールで抽出します。この溶液を蒸留して濃縮し、減圧下で乾燥させた後、製粉します。
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安全性 |
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急性毒性 LD50値:5g/kg以上(マウス経口投与による)
成人男性(60kg)に換算すると300g以上になります。
慢性毒性 毎日0.5g/kgで25週間以上投与しても、異常は見られませんでした(ラット、イヌ経口投与による)。
成人男性(60kg)に換算すると毎日30g摂取しても、不都合ありません。
また、遺伝子への異常作用、胎児への悪影響に関しても問題ありません。
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外観と特性 |
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性状:薄茶色または茶色の粉末で、特有の臭いがあります。
溶液:水に難溶、アルコールに可溶
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イチョウについて |
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イチョウは裸子植物で、現在生息しているものの中でも最も古い種に属します。約2億年前の地層からも発見されており、「生きた化石」と呼ばれています。しかし氷河期に、中国を除いて全て絶滅してしまいました。
この中国では、イチョウは神聖な木として保護されていました。また医学的に使われたという紀元前2800年頃の資料も残っています。それにはイチョウの葉は脳によい、喘息症状を和らげる、心臓病などの循環器系の病気の治癒、ムシ下しなどの効果があると考えられていました。
イチョウの有効性を科学的に研究し始めたのは、西ドイツのハイデルベルグ大学とシュワーベ社に属する研究者達でした。彼らはイチョウ葉エキスの主成分が13種類もあり、その中のフラボノイドが重要な薬理効果を持っていることを突き止めました。このフラボノイドは、植物にとって紫外線からの防御、防腐、殺菌、発芽・発育・成長の助長作用があります。
しかし、イチョウ葉エキスについて研究が進むうちに、フラボノイドだけでは説明できない効果があることが解りました。この原因となるのがイチョウの葉にしか含まれないギンコライドとビロベライドという成分です。このうち、ギンコライドはアメリカのノーベル化学賞学者コーレイ博士の手によって化学構造が明らかになり、全世界へとその有用性が知れ渡ったのです。
このように欧米諸国では、イチョウ葉エキスは医薬品としてポピューラーなものなのです。ドイツでは30年以上前から医薬品として認可を受けており、かたやフランスでは末梢血管の障害、老人性痴呆症の治療薬として、医療現場でイチョウ葉由来の薬品が活躍しています。この両国では1980年代から、全医薬品中の販売額が常にトップクラスなのです。また、アメリカやカナダでも「脳に効果がある」として注目を浴びています。
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イチョウ葉エキスパウダー製品規格書 |
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規格値
イチョウフラボン配糖体(HPLC)
総テルペンラクトン(HPLC)
ギンコ酸(HPLC) |
24%以上
6%以上
5ppm以下 |
各種分析値
性状
重金属
乾燥減量
メッシュサイズ
残留農薬 |
特有の臭気と苦味を持つ茶色い粉末
2ppm以下
4.0%以下
100メッシュ
陰性 |
微生物検査
一般細菌数
真菌数
大腸菌
サルモネラ菌
黄色ブドウ球菌
シュードモナス菌類(腐敗菌の一種)
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100cfu/g以下
50cfu/g以下
陰性
陰性
陰性
陰性 |
FAQ |
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- イチョウの葉は何処で収穫されていますか?
現在、様々なお茶が販売されています。特にドクダミやオオバコなど、自然の野山から採れた草を煎じて飲むこともよくあります。イチョウは街路樹としてよく見られますが、これらの葉は排気ガスで汚染されているため、これを煎じて飲むのは逆に健康を損ねてしまいます。
食品用のイチョウ葉は、イチョウの畑で栽培しています。そしてイチョウに含まれる「かぶれ誘発成分」を除去し、安全な品質管理の元で製品として出荷しているのです。
- ギンナンを食べても効果が出るのですか?
ギンナンはイチョウの種子で、脂肪・ミネラル・ビタミン類など、他の植物種子と同じように各種の栄養が詰まっています。しかしギンナンには、イチョウ葉の有効成分であるフラボノイドやギンコライドは、あまり含まれてません。また、消化できないタンパク質が含まれているので、多く食べるとお腹がゆるむことがあります。このようにギンナンは美味しいですが、イチョウ葉ほどの効果は見られないのです。
- イチョウ葉エキスはどのように摂取しますか?
この製品は粉末になっていますが、水には完全に溶けません。しかし抹茶のように水の中で拡散しますので、水はもちろんお茶、牛乳などに混ぜて飲みます。また、錠剤、カプセル状にしても何の問題もないでしょう。慣れないうちは美味しいとは言えないと思いますが、まずは「良薬口に苦し」と思いながら飲んで下さい。不思議なことに効果が現れる頃には、美味しいと感じられることでしょう。
- イチョウ葉がボケに効くって本当ですか?
ボケすなわち痴呆症には脳動脈硬化性痴呆と老人性痴呆の2種類あります。このうち脳動脈硬化性痴呆は、脳の血流の悪化により脳細胞に十分な酸素が行かず、脳細胞が死んでしまい起こります。イチョウ葉の有効成分のうち、特殊なフラボノイドはこのような血流の悪化を防ぐことで、痴呆症を防止します。また、詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、軽度のアルツハイマー症にも効果があるとの報告があり、全世界から注目を浴びています。
- イチョウ葉は安全ですか?
イチョウの葉には副作用はありません。副作用の有無はアレルギー性反応の有無で決めるのですが、イチョウにはこの種のアレルギーはありません。多くの治療でも、イチョウを用いて副作用を訴えたという報告はありませんでした。イチョウ葉エキスほど、副作用のない医薬品は、ヨーロッパでも見られたことがないとも言われています。
また即効性の薬とは異なり、健康食品であるイチョウ葉の効き目は穏やかなものです。飲んですぐ効くというわけではないですが、体内になじむまで時間をかけて、それぞれの人に応じた緩やかな効果を示します。これが、副作用の無い効果を保つことができる理由なのです。
- イチョウ葉エキスは、1日にどのくらい食べたらよろしいですか?
イチョウ葉は食品ですので、薬品とは異なり決まった摂取量はありません。大体、1日に120〜150mg程度食べれば良いでしょう。
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【お願い】
この資料はアルファリンクにて作成しました。転載等を希望される方は、あらかじめ弊社、アルファリンクまでご連絡頂きますよう、よろしくお願い申しあげます。
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