【このページを印刷する】 |
|
概要 |
|
|
古来、病気は「悪魔が運んでくる」と考えられていました。当時はウィルスなどの微生物に感染されて起こる病気がほとんどで、その病原体が悪魔と考えられていました。特に天然痘やコレラなどは、中世の人々にとってとても大きな悪魔だったに違いありません。
科学が進歩し、様々な病気にメカニズムが解った現代でも、病原菌による疾病は全くなくなりませんでした。病気の原因は解っても、それに対応できる力が出来ていないからです。特に現代に特有な大きなストレスは、人間の病原菌に抵抗する力、免疫力を弱めてしまっています。また、これまで生活を快適にしようと開発されてきた様々な化学薬品が体内に蓄積し、ストレスとともにアレルギーなどの新しい形の疾病を生み出しています。これらはすべて、免疫のバランスが崩れてしまったからです。
北アメリカのインディアン達がすべての治療に効果があると考えてきたハーブ、エキナセアには、この様々な病原菌に対する抵抗力を高めると考えられている成分が豊富に含まれています。例えばエキナセアの多糖類は、病原菌を食べて無毒化してしまう白血球の働きを強化すると言われています。また、ポリフェノールの一種のカフェイン酸を始めとする、様々な物質の相乗効果で体全体的に免疫効果が高まるとも考えられています。
このような緩やかな天然のハーブの効果は、ストレスで疲れ切った現代人の体を優しくいたわることでしょう。
Top |
有効成分 |
|
|
-
Echinacin
Echinacinは、ブドウ糖などの糖分子がいくつもつながった糖鎖との一つです。糖分子は何種類もあるため、この糖鎖の種類は多種多様で、生物の種によって特別な糖鎖を持っているものもあります。Echinacinはエキナセアから発見された特有の糖鎖で、白血球の一種である「T細胞」や「マクロファージ」の働きを活発化します。この2つはともに免疫に関与する白血球で、これらの細胞の表面にEchinacinが取り付き、機能を高めるとの報告があります。
またEchinacinには、粘膜に存在し細菌の進入を防ぐ働きがあるヒアルロン酸を保護する効果もあります。ある種の細菌はこのヒアルロン酸を分解する酵素を出すものがありますが、Echinacinはこの酵素の働きを抑え、その結果、微生物からの防御を高めると考えられています。
-
ポリフェノール類
ポリフェノールは赤ワインなどに含まれており、老化やガンの原因である活性酸素を除去する働きがあると注目されています。エキナセアにも、このポリフェノールが何種類か存在します。エキナコサイド・カフェ酸(カフェイン酸)・クロロゲン酸などがその主なもので、この製品にはおよそ15%程度含まれています。また、エキナコサイドは一部の細菌に対して、穏やかな抗菌作用を持つとの報告もあります。
Top |
製法 |
|
|
エキナセアの根を乾燥し、細かく粉砕します。この粉末をエタノール水溶液で抽出し、規定値(エキナコサイド含有量4%)になるまで、濃縮します。このあと賦型剤を加えて調整し、完成です。
Top |
安全性 |
|
|
急性毒性 LD50値:4.0g以上/kg(マウス経口)
人間(60kg)に換算すると約240g以上になります。
副作用などの報告はありません。
Top
|
性状と特性 |
|
|
茶色の粉末
Top |
エキナセアとは |
|
|
学名:Echinasea
angustifolia
分類:キク科 ムラサキバレンギク(エキナセア)属
英名:Coneflower、Rattlesnake Weed
多年草の双子葉植物で、北アメリカからテキサスにかけて分布しています。草丈は60〜100cmほどで、大きい物は1.5mにもなります。根茎を持ち、夏には頂茎に桃紫色の花を付けます。
元来エキナセアは、アメリカインディアンなどによりあらゆる疾病の特効薬として使われていました。切り傷・火傷・腫れ物・虫の刺し傷から感染症・歯痛・関節痛などの疾病、そして蛇に咬まれたときの解毒剤まで、その利用はとても広範囲でした。これは、エキナセアの効能がとても優秀であったことの証でしょう。一方、園芸家には「パープル・コーンフラワー」という名で、観賞用植物として長く親しまれてきました。
19世紀の終わり頃、ドイツのMeyerという会社が、アメリカインディアンの伝承医学に注目し、すべての疾病に効く万能薬としてエキナセア入りの商品を販売しました。しかし、様々な研究と社会の「伝統医学の排除」的な動きから、エキナセアは一時、忘れられた存在となっていました。
ところが1980年代に、エイズ・ガンなどの免疫機能に関わる病気が深刻な問題となり、エキナセアも再び注目されるようになってきました。これまで、主にヨーロッパの科学者によって地道にされてきたエキナセアの研究はようやく花開き、現在ではアメリカ、ドイツなどで様々な病気の免疫活性に効果があるハーブとして医学的にも使われています。
Top |
エキナセアアングスティフォリアエキスパウダー製品規格書 |
|
|
原材料 |
Echinasea angustifolia
の根 |
|
|
検査項目
|
規格値
|
規格
エキナコサイド量(HPLCにて測定) |
4.0%以上 |
性状
茶色の非結晶性粉末
TLC鑑定
乾燥減量(水分)
灰分 |
適合
適合
5.0%以下
10.0% |
重金属
鉛(Pb)
カドミウム(Cd)
水銀(Hg) |
5.0ppm以下
0.2ppm以下
0.1ppm以下 |
残留有機溶媒
エタノール |
0.5%以下 |
微生物
総菌数
カビ類
エンテロバクテリア
ブドウ球菌群、サルモネラ菌群
大腸菌群、シュードモナス菌群
Top
|
1,000cfu/g以下
100cfu/g以下
100cfu/g以下
陰性
陰性
|
エキナセアプルプレア全草エキス粉末製品規格書 |
|
|
製品名 |
エキナセアプルプレア全草エキス末 |
植物名 |
Echinacea purpurea |
製品形状 |
標準化エキス粉末 |
規格値 |
全フェノール類 4%以上(分析方法:UV-Vis法) |
性状
外観
色
臭気
風味
植物使用部分
抽出割合
溶媒
賦型剤
メッシュサイズ
重金属
灰分
乾燥減量 |
粉末
黄緑から暗緑色
独特
独特
全草
6:1
エタノール
使用していません
80メッシュ
20 ppm以下
3.0%以下
6.0%以下 |
微生物検査
一般生菌数
真菌類
大腸菌群
サルモネラ菌群 |
1,000cfu/g以下
100cfu/g以下
陰性
陰性 |
保管方法
Top
|
冷暗所にて、凍結・直射日光を避けて下さい |
FAQ |
|
|
- エキナセアはどの様に免疫力を上げるのですか?
エキナセア中の免疫力を向上する物質は様々ありますが、その中でも最も報告が多いのは、Echinacinという糖物質です。これはエキナセア特有の物質であると考えられています。
人体に細菌や毒物質など異物が入ってくると、白血球の一つである「マクロファージ」がこの異物を体内に取り込みます。このマクロファージは、取り込んだ異物を消化することで異物を排除するのですが、それと同時にこの異物の情報を同じ白血球の「T細胞」に送ります。このT細胞が体全体を駆けめぐり、「B細胞」を活性化させて抗体を作らせます。抗体は認識した異物だけと結合し、病原菌などの働きを抑えます。またT細胞は、マクロファージと同様に異物を取り込んで排除する「好中球」の数も増やします。以上の経緯により、体内に入ってきた異物は排除されます。
EchinacinはマクロファージやT細胞の表面に付着し、その働きを強化します。また、マクロファージの異物を取り込む作用(食作用)を強めます。よって結果的に免疫力を上げ、細菌などによる疾病にかかりにくくなると考えられています。
- 具体的にどんな疾病に対する報告があるのですか?
エキナセアには、ウィルス性の疾病に対する報告が数多くあります。その多くは風邪やインフルエンザです。またHIV感染症など、新しいウイルス性疾病の研究も盛んに行われています。
- エキナセアは安全ですか?
急性毒性の報告では、成人男性に換算して、一度に240g以上食べないと問題が出ないとなっています。これは、この100分の1の量(今回は2.4g)食べても全く問題ないことを意味しています。一般に推奨されている摂取量はそれ以下なので、危険性は全くありません。また、アメリカインディアンの時代から、長い間使われており、このことからもエキナセアが安全なハーブ(薬草)ということが理解できます。
- 一日にどれだけ食べたらよろしいですか?
当規格(4%エキナコサイド)では、一日に約250mg食べると効果的との報告があります。しかし、風邪をひいているときは免疫能力が落ちているので、約1,000mg召し上がるとよろしいでしょう。
Top
|
【お願い】
この資料はアルファリンクにて作成しました。転載等を希望される方は、あらかじめ弊社、アルファリンクまでご連絡頂きますよう、よろしくお願い申しあげます。
|