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概要 |
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キク科オオアザミ属のマリアアザミ(別名オオアザミ)からとれるこのシリマリンは、何種類かのフラボノイドという物質の集まりです。これは肝臓に効果があると考えられ、欧米諸国で高い評価を得ています。
現代人は飲酒や喫煙、ストレスなどにより、肝機能が低下していると報告されています。このシリマリンは弱った肝臓細胞を優しく保護し、これらの諸原因によるダメージから肝臓細胞を守るそうです。この効果はかなり高く、欧州のある国では医薬品に認定されています。また西洋の民間療法では、このマリアアザミは古くから強壮・食欲増進作用があるハーブとして、便秘や肝臓疾病の治療に用いられてきました。
このハーブは文字通り、聖母マリアにちなんで名前が付けられています。この神秘的な名前のハーブで、現代社会の疲れから肝臓をいたわる効き目を求めてはいかがですか?
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有効成分 |
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シリマリン(シリニビン、シリジアニンなどのフラボノイド)
肝臓細胞の膜にはリポキシナーゼという酵素があります。これは細胞膜に含まれる脂質を過酸化し、活性酸素を生み出しますが、通常の生活ではそれほど問題ではありません。しかし飲酒や喫煙、ストレスなどでバランスが崩れると、この酵素は暴走し、活性酸素の量が多くなり、肝硬変や肝臓ガンなどの取り返しのつかない大病の原因になってしまいます。
このシリマリンは活発すぎるリポキシナーゼの働きを抑え、活性酸素の生成を抑えます。この効果は、ビタミンEの約10倍あると考えられています。その結果、細胞膜を強くし、細胞内にキノコ毒や四塩化炭素などの強力な肝臓毒の進入を防ぎます。このため、あらゆる肝臓疾患の改善・予防に効果があるのではないかと考えられています。
一方、シリマリンは肝細胞そのものの体質改善を行い、肝機能のもととなるタンパク質の合成を盛んにします。よって新しい肝細胞の合成能力が上がり、肝臓の再生能力が上昇します。
すなわち、肝臓に関しては以下のような効果が報告されています。
- アルコール性肝疾患や脂肪肝の改善・防止
- 細菌や肝臓毒による肝炎などの改善・防止
また、シリマリンは胆汁の排泄を促進したり、消化促進、乗り物酔いの予防、胃潰瘍の改善、腎機能の促進にも効果があるというなどの研究報告もされています。
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製法 |
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マリアアザミを粉末化し、エタノールで抽出します。加熱して乾燥したあと、ふるいにかけて粉末を均一化し、包装します。
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安全性 |
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毒性に関する報告はありません。
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性状と特性 |
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性状:黄茶色の粉末
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マリアアザミについて |
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西暦紀元の初めの頃からラテン名、一般名ともに聖母マリアの名前が入っており、これは歯の白い葉脈が聖母マリアの乳汁に起源するという古い伝説にちなんでいるそうです。ある日聖母マリアが、この植物の傍らを通りかかり、うっかりそのトゲに触れてしまい、彼女の母乳が葉の上にこぼれ、その滴が乳白色の縞目になったとのことです。この事からこの植物が乳汁の分泌に影響を及ぼすという考えが生まれましたが、これに関しては医学的に証明されていません。
中央および西ヨーロッパ原産の一年生、または二年生植物で、高さは30〜150cmになります。北アフリカからアジアまで、広く分布しています。日当たりがよい、排水の良い土壌を好む野生植物ですが、花托は食用になるため、栽培もされています。葉は大きい楕円形で、斑入りでトゲがあります。アザミに似たスミレ色の花を、晩夏から初秋にかけて咲かせます。
西洋では以前から、このマリアアザミを民間薬として使ってきました。この肝臓に優しいハーブにいち早く注目したドイツでは、1970年代に、すでにシリマリンを医薬品として認可しています。
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シリマリンエキスパウダー製品規格書 |
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原材料名 |
マリアアザミ(Silybum
marianum、キク科オオアザミ属)の種子 |
規格
Silymarin |
80%以上 |
性状
外観
乾燥減量(水分)
灰分
濃縮度
メッシュサイズ
抽出溶媒
重金属 |
独特の味と香を持つ黄土色から
薄黄色の粉末
5.0%以下
5.0%以下
10倍濃縮
80メッシュ
エタノール
20ppm以下 |
微生物
総菌数
真菌類
大腸菌
サルモネラ菌
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3,000cfu/g以下
500cfu/g以下
陰性
陰性 |
FAQ |
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