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ジンジャー(ショウガ)
 
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概要

 日本人は病院好きな民族とよく言われます。医療保険が充実しているため、些細なことでも病院に行くからです。それでは病院に行く原因で、最も多いのはどんな病気でしょうか。最も多いのはご想像通り、風邪です。では2番目はというと、実は関節炎なのです。今、現在、関節炎予備軍まで含めると、日本の人口の1%程が何らかの関節炎の症状を持っていると言われています。このように、関節炎は「国民病」の一つといっても過言ではありません。
 この関節炎には「リウマチ」や「変形性関節症」があり、どちらも痛みが伴います。特に症状が進むと、動いたときはもちろん、じっとしていても関節が痛みます。しかし、関節炎が起こすのは、神経からの痛みだけではありません。今まで普通どおり動けたのに、関節炎がひどくなって外出もままならないようになって積極性が失われたり、家族に迷惑をかけているということから、気をつかいすぎて神経質になりすぎたりと、精神的な面でも苦痛を感じる人もいるそうです。
 このため少しでも痛みを和らげるように、現在の医療では様々な抗炎症・鎮痛剤を使っています。その主なものにイブプロフェンやアスピリンなどがありますが、これらは化学的に作られているため、胃炎・胃潰瘍などの強い副作用があらわれます。しかし、関節炎の痛みも強烈なため、この副作用を我慢して使っている人がほとんどです。ところが、アメリカの報告によると「これら抗炎症・鎮痛剤と他の薬物を併用して使うと副作用により、かなりの死者が出ている」との警告があり、その危険性は拭えません。
 しかし近年になって、ショウガに「ジンジャーロール」といわれる、抗炎症・鎮痛効果を持つ物質が含まれていることが報告され、注目を浴びています。ショウガエキスは効果が高いのに、ほとんど副作用がないそうです。このショウガエキスは、安全で親しみやすいハーブとして欧米諸国で愛用されています。

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有効成分

ジンジャーロール
 ジンジャーロールは、ショウガに含まれる辛み成分の一つです。
 関節炎の痛みは、プロスタグランジン、ロイコトリエンという物質が体内で作られることで起こります。

  1. プロスタグランジン
     プロスタグランジンは、ホルモンに似た物質です。これは血圧や血液凝集など様々な生理作用に係わる、なくてはならない物質なのです。しかし、その中に炎症を発生させるものがあります。例えばケガをすると、その傷口周辺の一部の脂肪がある酵素の働きにより、炎症の元になるプロスタグランジンに変わるのです。
     このジンジャーロールは、この酵素の働きを抑えることで痛みの原因であるプロスタグランジンの生成を抑え、関節炎から来る痛みと炎症を抑えると報告されています。

  2. ロイコトリエン
     前出したプロスタグランジンは、主に急激な痛みに関わる物質です。一方、関節炎には慢性的な痛みが伴います。それに関わる物質が、サイトカインとよばれるものです。このサイトカインは血液中の白血球で作られる一連の物質の総称で、免疫にも関与しています。しかし何らかのバランスが崩れ大量に発生すると、関節炎のような激しい痛みが発生するのです。
     体内でのサイトカインの合成は、ロイコトリエンという物質により進められます。このロイコトリエンも脂肪の一つから作られる物質ですが、ジンジャーロールはこのロイコトリエンの合成を抑え、慢性的な痛みの元を断ち切るそうです。
     ジンジャーロールの優秀な点は、この慢性的な炎症を防ぐ力が強いと言われています。これが、市販されている合成の抗炎症・鎮痛薬と最も異なると考えられます。

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製法

 ショウガの根茎部を乾燥後、細かく粉砕します。その粉末をエタノール水溶液で抽出し、規格値に添うように濃縮します。その後乾燥し、、賦型剤を加えて完成です。

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安全性

 ラットを使った実験で、ジンジャーロールが肝臓・腎臓にほとんど影響を与えていないことが報告されています。また、遺伝子を壊してガン化させる効果の有無も調べましたが、ガンを誘導する効果は見られませんでした。
 また、古来から中国を始めとする世界各地で食されていることからも、その安全性が伺えます。

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性状と特性

薄茶色の粉末

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一日の摂取量の目安

一日に150mg程、お召し上がりください

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ジンジャーエキスについて

分類:ショウガ科ショウガ属
学名:Zingiber officinalis

 ショウガは古来から様々な病気を治す「妙薬」として考えられてきました。日本では風邪の症状を和らげるとしてショウガ湯がよく飲まれていますし、インドでは百日咳を抑えるとして、中国では船酔いを防止する効果があるとして愛されてきました。また、関節炎に限定すると、東アフリカやギリシャ・アラビア・中国・インドなど、世界各地でリウマチの治療・予防にショウガが使われてきました。
 このショウガの抗炎症作用にいち早く注目したのは、デンマークのワイドナー博士です。これまでショウガの有効成分は香油または香気成分であると考えられていましたが、ワイドナー博士はそれを否定し、その他の成分中に含まれるジンジャーロールが有効成分ではないかと考え、研究を進めました。その努力が実を結び、多くの製薬会社や食品の注目するところとなりました。
 現在では、デンマーク・フィンランド・アメリカを始めとする欧米諸国、ニュージーランド、オーストラリア、インドネシアなどで関節炎患者の「福音」として、そのエキス粉末が食されています。また、オリンピックで数々の金メダルを手に入れたカール・ルイスもショウガエキスを食べて、走り幅跳びの激しい練習に対応していたそうです。

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ジンジャーエキスパウダー製品規格書

(ジンジャーロール15%含有)  
原材料名 ショウガ(Zingiber officinalis、ショウガ科ショウガ属)の根茎部
規格
 ジンジャーロール(Gingerol)

15%
性状
 外観
 乾燥減量(水分)

薄茶色の粉末
10.0%以下
微生物
 総菌数
 真菌類
 大腸菌
 サルモネラ菌
 黄色ブドウ球菌
 シュードモナス菌

300cfu/g以下
20cfu/g以下
陰性
陰性
陰性
陰性
成分表
 ショウガエキス
 マルトデキストリン
   (平均DE値:30%)
 微粒二酸化ケイ素

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50〜70%
30〜50%

2%以下

 

【お願い】
この資料はアルファリンクにて作成しました。転載等を希望される方は、あらかじめ弊社、アルファリンクまでご連絡頂きますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

     

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