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概要 |
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セイヨウシロヤナギは、その名の通りヤナギの一種で、ヨーロッパからアジア、北アフリカに広く分布しています。ヒポクラテスは2,300年前、「柳の皮を煎じて飲むと痛みがとれる」と書いているほどに古くから沈痛・解熱作用があることが知られており、西洋では好まれて使われてきました。
19世紀、フランスの科学者により、セイヨウシロヤナギの樹皮から鎮痛効果を持つ成分が分離され、「サリシン」と名付けられました。この物質を元にして、ドイツでかの有名な「アスピリン」が合成されたそうです。しかし、近年になって、アスピリンは様々な副作用があると報告され、自然なハーブのセイヨウシロヤナギが再び注目されるようになりました。
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有効成分 |
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サリシン
サリシンは、苦味を持つ、鎮痛効果を持つ物質です。
痛みや発熱は、体内の中にプロスタグランジンというホルモンに似た物質が作られ、それが各体の部分に作用して起こる仕組みになっています。セイヨウシロヤナギに含まれるサリシンや化学合成されるアスピリンは、体内でこのプロスタグランジンの合成を阻害することで、痛みや発熱を防ぐと考えられています。
しかし、アスピリンは効果を重視して作られているため、その副作用についてはあまり注目されていませんでした。しかし近年になり、アスピリンを多く飲み過ぎた患者が「胃腸から出血する」傾向が高いと報告されるようになり、その危険性が論じられるようになりました。一方、サリシンは古くから使われているのに係わらず、そのような副作用の報告はありませんし、効き目だけを重視して開発されていない天然の物なので、安全であると言えるでしょう。
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製法 |
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セイヨウシロヤナギの樹皮を乾燥し、細かく粉砕します。この粉末をエタノール水溶液で抽出し、加熱濃縮します。このエキスを乾燥させ、規格値に添うように賦型剤を加えて調整し、完成です。
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安全性 |
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毒性の報告はありません。
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性状と特性 |
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独特な香りと味を持つ、茶色い粉末
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摂取量 |
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当エキス粉末で、一日に60〜120mg程度
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セイヨウシロヤナギとは |
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分類:ヤナギ科、ヤナギ属
学名:Salix alba
英名:White willow、Goat willow、Common willow
落葉の低木または小高木。ヨーロッパからアジア、北アフリカに広く分布し、材は各種の木工やパルプ原料にされ、枝は柳細工に利用される。樹皮は薬用にされ、収斂苦味薬とする。なお、食薬区分では2-bに分類される。
参考資料「世界有用植物事典」(平凡社)
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ホワイトウィローエキスパウダー製品規格書 |
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規格
原料使用部位
原料原産地
濃縮率 |
セイヨウシロヤナギ
(ヤナギ科ヤナギ属 Salix alba)の樹皮
アメリカ合衆国
4倍濃縮 |
製品状態
性状
メッシュサイズ
使用賦型剤
乾燥減量(水分)
灰分
重金属
鉛 |
独特な香りと味を持つ、茶色い粉末
60〜80
マルトデキストリン(77〜83%含有)
5%以下
8%以下
10ppm以下
0.25ppm以下 |
微生物検査
一般生菌数
真菌数
大腸菌群
大腸菌
サルモネラ菌
黄色ブドウ球菌
シュードモナス菌
(腐敗菌の一種)
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1,000cfu/g以下
100cfu/g以下
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性 |
【お願い】
この資料はアルファリンクにて作成しました。転載等を希望される方は、あらかじめ弊社、アルファリンクまでご連絡頂きますよう、よろしくお願い申しあげます。
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